『クロスケと共創・協業』プロジェクト世界第1弾として、法人営業車への活用トライアルを2025年1月から都内で開始
株式会社サカイ引越センター(本社:大阪府堺市、代表:田島 哲康)と、千葉工業大学創造工学部デザイン科学科西田研究室(住所:千葉県習志野市、学長:伊藤穰一)と、nicomobi株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表:平井 敏郎)は、2025年1月、サカイ引越センター東日本本部(東京都港区)にて、nicomobiが開発中の 超小型EV 『クロスケ』プロトタイプを、法人営業車として活用する体験運用を実施する。
株式会社サカイ引越センター(以下サカイ引越センター)と千葉工業大学創造工学部デザイン科学科西田研究室(以下 西田研)、nicomobi株式会社(以下nicomobi)の3社は、この度 nicomobiが開発中の超小型EV 『クロスケ』 プロトタイプを法人営業車として活用する“体験運用”をサカイ引越センター東日本本部(東京都港区)で行うことを発表した。
この体験運用は、nicomobiが進めている『クロスケ共創・協業』プロジェクトの世界第1弾である。サカイ引越センターは、体験運用場所を、西田研は『クロスケ』のラッピングデザインを、nicomobiは車両提供と運用管理をそれぞれ担当する。
期間は2025年1月6日~10日の5日間としている。 nicomobiはほかにも、様々な企業と同様の取り組みを積極的に取り組んでゆき、クロスケの認知向上と量産仕様へのフィードバックを行ってゆく。 サカイ引越センターは、2030年度に燃費改善・向上により、CO2排出量の削減に取り組んでいます。現在の法人営業車はガソリン軽自動車が中心で、担当が一人で顧客企業を回ることが多く、商店街内や、住宅地の狭い道の通行も多く、軽自動車でもサイズ的に持て余してしまうとの声がある。また、積載物はダンボールではなくノベリティや書類に限られるため、大きな体積を必要としない。今回の体験運用は、ガソリン軽自動車よりサイズが小さいEV『クロスケ』を実際の業務で使うことで、従業員の利便性への影響とCO2排出量抑制効果を確認するとともに、車両外板に『まごころパンダ』のラッピングを施すことで『クロスケ』の小さく可愛らしい外観と『まごころパンダ』の可愛らしさが、相まって、多くの街ゆく人の目に留まることで、『引越のサカイ』とは違った企業イメージの醸成についてもチャレンジする。
西田研究室では、クロスケのラッピングデザインを担当し、タイトル「こっち見てクロスケ」の案が採用された。
実物のパンダの無邪気さや子供っぽい雰囲気とクロスケのキャラクター性から着想を得た。落書きをしているパンダで「褒めて欲しい」「見て欲しい」というパンダの”子供っぽい感情”と、自分に描かれた絵をイタズラと思わず受け止めてくれる”クロスケの優しさ”をグラフィックに落とし込んだ。側面はまごころパンダが引越しでいつも見ている家具やおもちゃの落書きをモチーフにしている。また、天面のデザインは側面とのバランスを考え、サカイ引越センターオリジナルの制服とトラックをワンポイントで載せている。
nicomobiは体験運用への車両提供と運用管理を通じて、実際の使用者の声や反応、走行中データ、消費電力量を取得し、既存車両をクロスケに置き換えた際のCO2削減効果や、2025年に製作する量産仕様試作車へフィードバックを行う。
超小型EV『クロスケ』プロトタイプについて
ジャパンモビリティショー2023で、『クルマを小さくすれば、 世界はもっと広がる』をスローガンに、nicomobiの前身である、超小型EV技術研究組合(METAx)が製作した1人乗りの超小型EV。車両サイズは、全長2.5m全幅1.3m全高1.65m 最高速度は60km/h、乗員席の下に駆動用バッテリを配置し、後輪をモーター駆動させる電気自動車。荷室は奥行1m 幅1.2m 高さ0.7m で90kgまで積載可能。 乗員1人+荷物かつ高速道路に乗らない主に商用用途を想定している。今回の体験運用は、2023年に製作したバンタイプの車両を使用する。
サカイ引越センター 管理部 風間さんのコメント
2023年のジャパンモビリティショー会場で、クロスケに出会った瞬間に電気が走りました。小型モビリティとしての魅力もさることながら、サカイの『まごころパンダ』と『クロスケ』がコラボした映像が頭の中で容易に想像できました。それ以来、いろいろやり取りをさせていただき今回の体験運用までたどり着くことができました。今回はスタートですので、『引越を超えた未来のサカイ引越センター』のパートナーとしてクロスケとこれからもいろいろな施策に取り組んでいきたいと考えています。
西田研 プロジェクトリーダー 東海林さんのコメント
昨年のジャパンモビリティショーでのリリースに向けて取り組んできた努力が、このような形で実を結び、大変嬉しく思います。
私たち学生チームは、グラフィック制作にとどまらず、企画の初期段階からデザインコンセプトに携わることができました。
今回のラッピングデザインでは、学生1人ひとりが自由にアイデアを出し合い、複数の案をコンペ形式で検討することで、サカイ引越センター様とnicomobi様のコラボレーションが見る人の心に強く残るようなデザインを目指しました。
街で車両をご覧いただいた際には、「まごころパンダ」と「クロスケ」が描く未来への想いを感じていただければ幸いです。
nicomobi 開発部 望月さんのコメント
ジャパンモビリティショー2023での出会いから1年以上、皆さんと様々な情報交換、検討を行い、いよいよ『まごころパンダ』を載せた『クロスケ』で体験運用できることを大変嬉しく思っております。我々エンジニアとしては、実際に使ってもらうことで得られる声、データは非常に貴重なもので今後の開発に活かすことができ非常に助かります。クロスケのコンセプト作りから参加いただいている東海林さん、サカイ引越センター風間さんにはほんとに感謝しております。この体験運用を皮切りに、世界中の様々なお客様にクロスケを体験、知ってもらうことで、商品としての価値を磨いていきます。
『クロスケと共創・協業』プロジェクトとは?
クロスケは単なる製品ではなく、『皆様との共創・協業をすすめながら、持続可能なモビリティ社会を実現するプロジェクト』という考え方。
超小型EVクロスケ開発車を、実際に見て、触って、考えて、使ってみることで皆様の抱える課題を『一緒に、気軽に、楽しく』解決に向けて進んでいき、結果として持続可能な社会の実現に近づくことが目標。
クロスケを使って一緒に世の中を良くしていく活動をしましょう。気軽にお声がけください。
クロスケの今後の展開について
クロスケプロトタイプを使った体験運用による、認知向上と、量産仕様へのフィードバックと平行して、量産仕様試作車の設計をすすめ、2025年秋に完成する予定。予約開始は、2026年10月~ 量産開始は、2027年度内を目標。
各社紹介
株式会社サカイ引越センター
当社は「まごころこめておつきあい」をモットーに、昭和46年に創業し、おかげさまで、引越一筋に50周年を越えました。
もはや輸送ノウハウだけでは語れない事業へと発展している引越ビジネスをリードしてまいりました。車両の充実配備をはじめ各種専門技術の開拓、さらに人材教育や経営の合理化などに積極的に取り組み、独自のノウハウを開発してまいりました。
これからも「まごころこめておつきあい」をモットーにさらなる実績を重ね、業界のリーディングカンパニーであり続けるため、日々努力してまいります。
社名 :株式会社サカイ引越センター
本社所在地:大阪府堺市堺区石津北町56番地
代表取締役:田島 哲康
事業内容 : 引越運送、引越付帯サービス業務
設立 : 昭和46年11月
HP :https://www.hikkoshi-sakai.co.jp/
連絡先 :sakaipr@hikkoshi-sakai.co.jp
千葉工業大学 創造工学部 デザイン科学科 西田研究室
2019年より西田研究室として活動開始。(研究室では、プロジェクト・プログラムマネジメント、ビジネスデザイン、サービスデザインなどを行う。)企業や地域の皆さんとのコラボレーションを通じて、プロジェクトデザインで社会課題解決に取り組む。クロスケとは、2023年夏からのお付き合い、クロスケの名づけ~モビリティショーのサイネージ等のサービスデザインを担当する。
教授名:准教授 西田 絢子
HP :https://nishidalab.jp/
連絡先:ayako.nishida@p.chibakoudai.jp
nicomobi株式会社
超小型EV技術研究組合の事業を引き継ぎ、2024年5月に設立。大手自動車メーカでの車両開発経験豊富なメンバを要し、既存の自動車のEV化ではなく、EVならではの手軽で実用的な超小型EVを企画開発・設計・販売を行う集団
社名 :nicomobi株式会社
本社所在地:神奈川県厚木市中町2丁目6-10東武太朋ビル 4F
代表取締役:平井 敏郎
事業内容 : 小型EVの設計・開発・販売
設立 : 2024年5月
HP :https://nicomobi.co.jp/
連絡先 :inquiry@nicomobi.co.jp
<報道関係の方からのお問い合わせ先>
nicomobi株式会社 担当:望月 TEL:会社046-259-7496 MAIL:inquiry@nicomobi.co.jp